オーストラリア・メルボルンでネイリストだけでなくマルチに活動する佐藤道子さんにお話を伺いました。
大学卒業後にワーキングホリデービザで渡豪。
その他2か国で過ごし、再びオーストラリアに戻り移住されました。
ネイルだけではなく幅広くお仕事をこなすお話もお聞きしました。
▼ネイリストを目指されたきっかけを教えて下さい。
学生時代から漠然と海外に住みたい!と思っていました。
大学卒業後すぐ、ワーキングホリデービザでオーストラリアに渡りました。
オーストラリアを選んだのは、英語を身に付けたかったことと自然や冒険が好きだからです。
一番初めは無人島に行って真珠養殖のアシスタントの仕事から。
人生一度きりなのでワクワクする事をやってみたい一心で、一年目はオーストラリアの各地を巡りファ―ムの仕事をしながら過ごしていました。
オーストラリアは3ヶ月のファ―ム労働をするとビザが更に1年延長(※)できるので合計2年間滞在していました。
1年目で資金を貯めて2年目は大学進学を考えていた時、技術を身に着けることに投資しようと思い、メルボルンのネイル専門学校に入学しました。
半年ほど学校に通い、卒業後は街を歩いて求人を見つけた現地のネイルサロンで働く事になりました。
※セカンドワーキングホリデー制度
本来ワーキングホリデービザは1年間の期限だが、1年間のうち3ヶ月ファ―ム労働をするとセカンドワーキングホリデービザ(1年間)が申請できる。
▼サロン勤めはいかがでしたか?
たまたまサロンに日本で長く働かれていた認定講師の方がいらっしゃったので、サロンワークをイチから教えてもらいました。
学校を卒業しただけでは技術的にまだまだで何もできませんでした。
サロンで半年ほど働き、色んな国を回ってみたいとその後はニュージーランド・カナダをワーキングホリデービザで回りました。
ネイルやまつげエクステの技術者としても働きながら、その地でしかできない事をどんどんチャレンジしました。
ニュージーランドではキウイの農場で働いたり子牛のお産を手伝う仕事や、カナダでは世界遺産の温泉のあるカフェで働きました。
カナダの雪山をネイルに表現したり、旅で見た景色をデザインにアレンジを作る事も楽しかったです。
その後、メルボルンに戻ってきて4年前から定住しています。
▼現在の働き方はいかがですか?
現在は自宅サロンを営みながら、週に1~2回ローカルサロンで働いています。
私のネイルは、マニュアル通りではなく、お客様とデザインを話し合って作り上げるスタイルです。
ローカルサロンは、素早く仕上げるため工程を省く事が多いので、私は「一球入魂」みたいに一人ひとり丁寧に仕上げていきたいと思っています。
働いているローカルサロンでは私しか細かいアートをできる人がいないので私の出勤日にアート希望の予約が集中しています。
▼ネイリスト以外のお仕事はどのような事をされていますか?
現在ネイルと並行してまつげエクステもしています。
まつ毛エクステは働いていたサロンオーナーに頼まれて技術習得しました。
他にはバリ島でバリ古式マッサージを学んだり、ヨガ講師としても毎朝レッスンを開催しています。
興味のある事を楽しみながらライセンスを取っています。
マリンスポーツも好きなので、水中カメラマンをした事もあります。
好きな事をして自由に過ごせる事が私にとって一番です。
ネイル道具を持って色々な場所でネイルをしたり、フリーに過ごすスタイルがとても合っていて、オーストラリアはこういうスタイルを受け入れられる国なのでとても過ごしやすいですね。
▼日本からのワーホリ支援も行われているのですよね?
4年前にメルボルンから戻ってきた時からマンション2部屋を使い、シェアハウスを経営しています。
私がワーホリで周遊していた時にシェアハウスにはとてもお世話になったので、今度はワーホリや留学生を迎えようと始めました。
海外に来たばかりで不安な方にオリエンテーションを行ったり、お米・調味料などサポートもして快適に過ごせるようにしています。
オーストラリア生活についてのコラムも情報サイトに寄稿しています。
こんなわけで色んな仕事をしていて「ネイリスト一筋!」という訳ではないのですが、毎日楽しんでいます。
▼ありがとうございました!
佐藤道子さん(MISHIKO SATO)
Instagram https://www.instagram.com/mimimi3135/
メルボルンの自宅サロンでネイル・まつ毛エクステのご予約可能。
インタビュアーより
ネイリストのみならず、得意な事を活かしてマルチに活躍されている多才な方でした。
場所に囚われず「自分らしく」過ごす。憧れのスタイルを貫いて海外ライフを満喫されているお話はとても魅力的でした!
今後も更なるお仕事の広がり方が楽しみですね。
interviewer
久賀田有紀 Yuki Kugata
一般社団法人 海外ネイル協会 代表理事・ネイルサロンオーナー
教員在職中にネイルスクールに通い2009年ネイリストに転職。
2015年より1年間パリにてネイリストとして活動
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