interview3 パリコレを舞台に活躍するネイリスト

free nail artist

成田恵里さん

フランス・パリでネイリストとして働く成田恵里さんにお話を伺いました。
パリ在住3年目の成田さんはネイルサロンで働く傍ら、パリコレのバックステージや雑誌・広告の仕事も受け、マルチに活躍されています。
CHANEL・CELINEなどのビックメゾン(ブランド)内で唯一の日本人ネイルアーティストとして活躍し、

これまでにネイルを施したセレブリティは、ミランダ・カー、ジェシカ・チェスタイン、イギー・アザレア、オリビア・パルレモ、ヘレナ・クリステンセン、など他多数。
成田さんのキャリア転身、NYでの活動のお話も含めて伺いました。


■今までのキャリア■
大学法学部を卒業後、銀行員として2年間勤めたのち、ネイリストに転職し、
東京のネイルサロンで1年弱働き、NYに渡航しました。
NYでネイリストとして3年間活動した後、2016年にワーキングホリデー(以下ワーホリ)ビザを使ってパリへ来ました。
NYへ渡ったきっかけは、元々英会話を幼い頃から習っていて、話す機会が欲しかったのと日本でネイリストとして働くよりも、海外で働いている姿の方しっくりきたので渡航を決断しました。
銀行員からの転職は、身体を壊した時に「一度きりの人生、自分にしかできない事をやりたい。」と強く思い、今後について本当にやりたいことは何か、を考えました。
その際、3人の占い師全員から「手に職が向いている」と言われて高校生の時からサロンに通うほどネイルが大好きだったのでネイリストへの転職を決めました。


■パリに来たきっかけ■

恵里さんが撮影メンバーで入ったmadameFIgaro

NYではサロンワークと合わせてファッション(ショーや撮影)の仕事もしていました。
雑誌「madameFIGARO」の撮影にネイリストとして参加した際、現場は全員フランス人でフランス語が飛び交っていたことがきっかけで、言葉は何も分からないけど、ナチュラルで音が綺麗だな、と感じパリに興味を持ち始めました。

その思いがずっとあり、興味本位でワーホリビザを取得してパリへ来ました。
来た当初はビザが切れる1年後にはアメリカに戻る予定でしたが、滞在中に夫と出会い結婚し、パリで引き続き生活をすることになりました。
現在のビザは現在配偶者ビザですが、ワーホリ期間中に勤めていたネイルサロンが初めは週1のバイトから始まり、契約社員、最初の契約から約1年後には正社員待遇で働ける事になり、仕事面での安定もあったので心強かったです。


■パリのネイルサロンワーク■
パリのネイルサロンはカラーの種類が多く、特に赤が4割程占めていてすごく多いです。
大体のお客様は好みの赤や色があるのですぐ決まります。
フランスには色々な肌の色の方がいるので、マッチする色を感覚でアドバイスもします。
パリのネイルはマニキュア・セミパーマネント(ジェルポリッシュ。シェラックなど)がほどんどでデザインをせず一色塗りです。
「エチケット」という認識でケアのみの来店も多く、多くのフランス人は爪に何も塗っていないことが恥ずかしい、という感覚です。


2019SSパリコレで
CHANELバックステージ

■パリコレについて■

パリに来た年からNYの時の繋がりでパリコレに入っています。
今年はCHANEL・CELINEの大きなメゾン(ブランド)でのバックステージに参加しています。
基本的にはベーシックなベージュカラーが多いです。
服が主役の為、赤など派手な色はほどんど使いません。
どの色を使うかなどは、チーム毎に指示を出すチーフがいたり、ブランド指定のカラーです。


■パリコレの仕事を続けるために■
昨年まではネイルサロンで正社員勤務だったので、規定上や日程の都合上あまり融通が利かず、仕事の休日を使ってパリコレに参加していました。
その点今はフリーランスになったので、期間中は9割くらいパリコレに時間を費やすことができ、どの依頼にもイエスと言えてショーでの仕事中心で働けています。
パリコレの仕事で心掛けている事はスピードです。
綺麗に仕上げる事は前提ですが、時間をかけて丁寧に仕上げるよりは短時間でより多くのモデルさんを対応することが求められています。
チームワークなので、自分の仕事により足を引っ張らないようにと気を付けています。
モデルさんとのコミュニケーションは英語ですが、メンバーがほぼフランス人なのでパリコレ内で活動し続ける為にはフランス語が必須になります。
フランス語の習得は学校にも通った時期もありましたが、今は夫とフランス語と日本語を交えて会話し、お互い学んでいます。


■ネイルサロンワークについて■

パリの老舗デパート内でのネイルイベント

現在はパリの美容室内のネイルサロンで委託勤務をしています。
パリコレ時期はパリコレ中心に動き、それ以外の時はサロンワーク中心です。
現役でサロンワークを続けることによってトレンドの察知やスピード感を維持できるので、パリコレの活動にもサロンワークは必須だと思っています。
お客様はローカル8割、日本人2割位の割合です。
サロンでは日本式ネイルサービスを提供していて、メニュー価格は高めに設定しています。
日本からの商材を使い、アートをするネイルサロンが少ないパリの中ではアートをオーダーされる事が多いです。
サロンワークで心掛けていることは、いつもエナジーを持って仕事をすること。
オンオフを切り替えて安定した良い気持ちで接客できるよう心掛けています。


■日本との働き方の違い■
残業がほぼなく、営業中のサロンワークでも比較的自由に動いています。
サロン閉店時間も早く、プライベートも充実させられます。
フランス人と一緒に働く点については・・良くも悪くもあまり働かないので(笑)仕事に対する考えをもう少し深めてほしいなとは私は思います。


■フランスへ渡航したいネイリストさんへ■

まずは行動を起こし、来る事が大事です。
言葉が話せなくとも技術を見せてアピールして下さい。
行動力と前向きな気持ちが大切です。
頑張って下さいね。



ERI NARITA

HP https://www.erinarita.com/
Instagram https://www.instagram.com/erinaritanail

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