blog【パリワーホリ記録vol5】パリの日系ネイルサロンで働く。

随分と間隔が空いてしまいましたが2015年のパリ生活の続きを。

2015年夏~約1年間、私がパリに渡ってネイリストとして過ごした日々を綴っています。

これから海外で働きたい!興味はある方の参考材料になれれば幸いです。

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パリへは就労可能な「ワーキングホリデービザ」を取得して渡航しました。

2015年7月に渡航し、8月はバカンスで店舗がほぼ営業していない状態なのでのんびり過ごし、9月からパリで働けるネイルサロンを探しました。


①日系サロンでアルバイト

まずは現地のネイル市場を知りたい事と、フランス語をほぼ話せない状態だったので日系ネイルサロンへ。

求人を掛けられていた事もあり、日本でのネイリスト経験がある事を伝えると採用が決まりました。

週3日のアルバイト。

アルバイトを選んだのも、せっかくの1年間の滞在期間をサロンワークだけで終わらせたくなかった事とフリーでの仕事のチャンスを逃さないためでした。


②サロンワークの苦悩

ネイルサロンは2店舗で、1区の「Pyramides ピラミッド」と、4区の「Saint-Placide サンプシッド」にありどちらも良い商業エリア。

ほぼローカルのお客様で、まず初めにサービススタッフとしての語学の壁にぶつかりました。

英語の語学力は最低限ありましたが、フランス語は挨拶程度しかできず、サービス対応に入るも、すぐ会話が終了・・。

同僚のフランス人ネイリストが、丁寧に施術に必要な用語・やりとりを教えてくれ随時メモを取っていました。

英語同様、絶妙な空気の入れ方や舌の動かし方が重要なフランス語。

メモ通りのカタカナフランス語で通じない事もしばしば。

そんなこんなでたじろいで私はフランス語が話せない事にお客様が気付くと、優しく英語でやり取りをして下さったり。

乏しい語学力のフォローは全て、周りの方の温かさに救われていました。

何より恐れていたのは「電話対応」

対面だと表情やジェスチャーで推測したり伝わることもあるのですが、予約を受ける電話は音声でしかコミュニケーションが取れないのでいつも変な汗をかいていました。

フランス人は基本的にとっても早口&せっかち。

来店されるお客様は働いている方がほとんどなで、電話もいつも急ぎ気味なので、とにかく聞き取ることに必死でした。

なるべく電話は避けていました・・。


③ネイルワーク以外の練習

ネイリストとしての技術、サロンワークは問題なくこなしていましたがここのお店は実はネイルサービスだけでなく、マッサージ、脱毛(ワックス)も対応していました。

スタッフ全員がネイリストではなく、全てのメニューに対応できる「ビューティシャン」としての在籍。

私もネイル以外にもサービスを行わなければいけない事に入ってから知りました。

戸惑いはあったものの、まさかのパリでマッサージや脱毛スキルが磨けるなんてラッキー!と能天気に思いましたが完全に舐めてましたね・・。

リンパマッサージの練習から始まりましたが、当たり前ですが一朝一夕で身に付けれるものではなく。

ネイルの空き時間に研修をして頂いたり、自宅でも練習をしていましたがあまりにも私の習得が悪く、そこに費やす時間や労力、そして教えて下さっている方にも申し訳なくなったので結局マッサージ技術を習得しないまま2ヶ月程で退職しました。

パリで「ネイリスト」としてだけで働くこと難しさを知った経験でした。


この記事を書いた人
久賀田有紀(Yuki Kugata)
一般社団法人 海外ネイル協会 代表理事
ネイルサロンmaninailオーナー
えがお爪工房 ディレクター
2015年より1年間パリにて活動。

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