インタビュー

【interview22】LAでセレブから絶大な信頼を得続けているネイリスト。

レディガガ・ビヨンセ・ケシャなど有名セレブリティを顧客に持ち、絶大な信頼を得ている LA 在住ネイリスト MIHO さんにお話を伺いました。

LAに渡られて7年。

渡航後「日本のネイルアーティスト」の地位を確立し、止まることなく第一線で活躍されています。

今までの経緯をフランクにお話頂きましたが、物事への向き合い方がとても前向きで、デザインはもちろん、仕事やタイミングにおいてもセンスがずば抜けて長けている方だと感じました。

LA に渡ったきかっけから世界を舞台に活躍する仕事の流義についてお話頂いております。


●海外でネイリストになられたきっかけを教えて下さい。
10 代の頃から美容が好きで、手に職があるといいなと思い、トータルビューティの専門学校に進学しました。
卒業後、東京のネイルサロンに就職し、サロンワークの他に PR の仕事も任され勤めていました。
そんな中、会社から海外進出の話が出、LA 店の立ち上げリーダーとして抜擢される事に。
「アメリカで日本のネイルアーティストという立場を確立させたい。」という目的での海外進出で、当時コンサルに入っていた今の夫からの推薦でした。
LA は好きで何度も遊びに行っており、出店の際は手伝いには行くだろなと思っていましたが、まさか自分がトップとして抜擢されるとは想像もしておらず、初めは戸惑いました。
英語も話せないし、海外生活をそれまで考えた事もなく、悩みましたが人生一回だし、折角のチャンス。
一心発起、チャレンジしてみよう!と思い、渡航を決断。
推薦のお話をもらってから2時間後には返事をしていました。


●早い決断ですね!渡航されてからはどのようなお仕事をされましたか?
2012 年に渡航し、店舗リーダーとして店舗管理、教育、PR、サロンワークを行いました。
立ち上げから携わり、日々充実していましたが、次のステップに進むタイミングを感じ、独立を決めました。
2014 年より夫にスポンサーになってもらう形でフリーランスとしての活動をスタート。
有難い事に独立してすぐに SNS を通じて仕事の連絡を頂け、紹介や繋がりで、どんどん依頼が増えていきました。
独立してから今まで、サロン営業はせずに、撮影やプライベートネイル施術で対応しています。
撮影現場でも声を掛けて頂く機会が増え、案件の内容や量も想像していた以上に多岐に広がりました。


●現在はどのような仕事を受けられていますか?
撮影やプライベートのネイルワーク中心に、商品開発も行っています。
また、今年 6 月より日本に住んでいる方向けに夫とオンラインサロンを立ち上げました。
コロナ禍の自粛期間中にインスタライブをしたことがきっかけで海外に移住したい方、国内外問わず起業したい方との繋がりが増え、アドバイスをする機会が多くなりました。
プロデュ―ス業などで活動する夫と日々の出来事や考えを発信することで、ネガティブな考えがポジティブになったとの声も頂け、長いスパンで夢を持つ人たちの為に動きたいと思い、交流できる場を作りました。
コンテンツ内容や企画は、メンバーやフォロワーさんからもアイディアを貰いながら運営しています。
今はメンバーとの交流や相談、日々のアウトプット発信が日課になり、私たちにとっても良い刺激や活力になっています。


●MIHOさんご自身の持ち味は何だと思いますか?
クライアントからの要求やどんな現場環境でも対応する、イエスマンである事だと思っています。
現場での時間はとてもタイトで、ヘア・メイク・ネイルと同時に進めることがほとんど。
当たり前のことですが、私は現場環境にこだわらず期待以上の作品を作る事を常に心掛けています。
どんな場所、環境下、時間であっても受け入れ、任されている仕事を完璧にする。
私にとっては当たり前の事をしているだけですが、この事を現場やクライアントから評価頂き、信頼して頂く事が多いです。
スピード感を持って仕事をする事も大事にしていて、現場では「NINJA(忍者)」と呼ばれることもあるくらいです。
あとは自分自身のアピールや余計な主張はしない。
自分がその場で何が求められているか考え、期待以上のものを作り上げる姿が、結果的に自己 PRに繋がっているかなとは思っています。
現場は撮影チームで決めることがほとんどなので、自分に求められているニーズをその都度考えていて、ネイルデザインや仕事内容を却下された事は一度もありません。
一人のアーティストとして必要とされ信頼してもらう事が一番大事ですね。

私、日本人の中では空気が読めないと思っていますが(笑)、アメリカで生活していると空気が読める気質の日本人でいてよかったな、と思う事が多いです。


●ネイルデザインはどのように考えますか?
日本のネイルサロンに勤めていた時から社内で新作を作ったり PR をしていたのでデザインを考える事は得意でした。
アメリカに来てからは現場に長く入っているのでヘアやファッション、撮影など間近で第一線のプロの技を見る事で、感性を磨ける環境に恵まれていると思っています。
デザイン制作は自分のアトリエではなく、現場で作っています。
当日、衣装や内容を見て、インスピレーションを受け、限られた時間内で仕上げることがほとんどです。


●今後やりたい事はありますか?
ネイルワーク、商品開発は引き続き行っていきたいです。
あとは日本向けの発信にもっと力を入れていく予定です。
「レディガガやビヨンセのネイリストが日本人」とアメリカ国内では知られていますが、まだまだ日本では知られていないように感じます。

ネイリストも世界のトップで活動できる、という私の姿を発信することで、夢を持つ人たちの背中を押せるきっかけになればと思っていて、その一つとしてオンラインサロンを始めました。
多くのセレブを担当している事で、凄い!と言って頂ける事もありますが、決して自分が特別な訳ではないと思っています。
目標を達成する為にはどうすればいいかしか考えず、決断して動き、今があります。
ネイリストになった事も LA に来た事も、大きな案件を任された事も全て、ただただ好きな事を突き詰めてきただけで、今まで目の前の壁を厚いと思った事はありません。
海外に行きたい、起業したい、など夢を持っている人は多いと思いますが、「私なんて」と日本人らしい控えめな考えをして自分から夢を遠ざけている人も多いように感じます。
そんな事はない。生まれも育ちも特別でもない私がここまで来ている行動や考えを伝える事で、夢を持つ人たちの勇気に繋がればいいなと思っています。
アメリカで暮らし、日本人である事で優遇されている事も多いので、今後は日本向けに恩返しができる活動も広げていきたいです。


MIHO OKAWARA
HP★ mihonails.com
Instagram★http://instagram.com/mihonails
Face book★ facebook.com/mihonails

オンラインサロンはこちら


Interviewer 後記
誰もが知るセレブリティから支持され、ロサンゼルスで「日本のネイルアーティスト」の地位を確立された MIHO さん。
飾らないキャラクターが素敵なとても気さくな方でした。
日本のネイリストの「夢」となる、発信やご活躍を、今後も楽しみにしております!


interviewer

久賀田有紀 Yuki Kugata
一般社団法人 海外ネイル協会 代表理事・ネイルサロンオーナー
教員在職中にネイルスクールに通い2009年ネイリストに転職。
2015年より1年間パリにてネイリストとして活動。

 

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